兵庫県尼崎市内にある各駅を起点に記者が街を歩き、人々との触れ合いや見どころを紹介します。
※主に週末に掲載します。(2016年1月の連載を一部加工しています=年齢、肩書は当時)
■JR塚口 工都にマンション群 珍しい無料温室植物園 そして江戸期の名残とどめる近松のまち
駅に降り立ち、東を眺める。かつて「東洋一のビスケット工場」と言われた森永製菓塚口工場跡地に、大規模マンションが立ち並ぶ。
北東には三菱電機伊丹製作所、南西にはプラスチックメーカー「住友ベークライト」。
駅を囲むように大規模工場が立ち並ぶ中、駅南西すぐの一角にある都市型植物園「上坂部西公園」が存在感を放っている。
市の緑化や公園管理などを担う「尼崎緑化公園協会」の事務所も入り、緑の相談コーナーでは、毎日多くの園芸相談を受け付けている。
一番の見どころは、温室の植物園(無料)だ。広さ約600平方メートル。室温は冬でも25度を超え、2月でもハイビスカスなど南国の花が咲き、大きなサボテンも目を引く。
「街路樹や市内に植えられる植物を育てる施設だったが、1975年に市民への一般公開が始まった」と同協会の田上義信係長。
「約千種類の植物があり、一年中何か花が咲いている。今は冬芽の観察も楽しめる。身近だけど、関西では珍しい施設。憩いや学習にも活用してほしい」
□
駅から南東へ15分ほど歩くと、町のたたずまいは「工都」から、江戸時代の名残をとどめる「近松のまち」へと一変する。
人形浄瑠璃作者・近松門左衛門の菩提(ぼだい)寺でもある広済寺(久々知1)に足を踏み入れる。
門をくぐって本堂手前を右へ曲がると、国指定史跡の近松の墓が表れた。小さめな墓石には、近松と妻の戒名が刻まれている。
東隣の「近松記念館」は、地域住民が管理を担い、近松ゆかりの品々約50点を展示している。
近松の名がある広済寺の過去帳▽片膝を立てた木像▽使った可能性がある文机-。「曽根崎心中」をはじめ、今も演じられる傑作を育くんだ当時に思いをはせる。
近松の命日である11月22日前後には毎年、法要や芸能などを催す「大近松祭」が開かれる。同館の古川九一郎館長は「ふるさとの誇りを若い世代にも継承していきたい」と力を込める。
同館の壁には、初めて大近松祭が開催された36年のプログラムが額に入れられ、展示されている。セピア色にくすんだプログラムが、近松を大事にし続ける地域住民の歴史を物語っているようだった。(吹田 仲)
【JR塚口駅】1894(明治27)年開業。周囲には住宅街や工場が多く立ち並ぶ。近隣には公園などのほか、県立尼崎青少年創造劇場「ピッコロシアター」がある。JR西日本調べ)
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