日本のみならず、世界中で社会問題になっている歩きスマホを防止しようと、兵庫県尼崎市にあるJR尼崎駅構内の自由通路で28日、「仕掛学」を用いたユニークな取り組みが始まった。名付けて「歩きスマホ撲滅、総選挙」。選挙の掲示板ふうの板には顔の部分だけを立体にしたポスターが。前を通るとどの方向からも「見られている」と錯覚し、思わず歩きスマホを止めてしまう-という。10月11日まで掲示し、その後設置する、尼崎ゆかりの有名人の啓発ポスターと合わせて通勤・通学時間帯と帰宅時間帯に記録された防犯カメラの映像を分析し、効果を検証する。
■駅近くほど高い歩きスマホ率
尼崎市と大阪大の松村真宏教授ゼミが合同で行う。市が今月、市内5カ所で午前7時半~8時半の通勤・通学時間帯に行った調査では、駅に近くなるほど歩きスマホの率が高く、JR尼崎駅近くでは9%と最高だった。同駅は市内の駅で最も乗降客数が多く、同駅北側デッキで同じ時間帯に調査したところ、4855人中308人(6・3%)が歩きスマホをしていたという。
歩きスマホを巡っては、衝突や転倒、転落など事故の原因になることから、市もたびたび防止を呼びかけてきたが、新しい視点で取り組みを-と松村教授に連携を打診した。
松村教授によると「仕掛学」は強制ではなく、人の興味関心を利用して自発的に行動変容を促すのがポイント。関西を中心に約50カ所で仕掛学を活用した取り組みを行っており、最近では大阪市内で、ごみのポイ捨てが頻発していた駅前に花壇を作り、水とじょうろを設置して通行人が水をやれるようにしたところ、ごみが半分以下になった事例もあったという。
■見られているなら…心理に着目
今回の取り組みでは、「目があるとつい見てしまう」「他人に見られていると社会的な行動を取る」という人間の心理に着目。一方で「スマホの画面の誘引力は相当強力。対抗できるぐらい強烈なインパクトがなければ太刀打ちできない」(松村教授)と、ずっと目があってしまうように感じる「ホロウマスク錯視」と呼ばれる目の錯覚を利用したポスターを作ることにした。
モデルは市職員5人。少しでも人目を引くよう疑似選挙掲示板に「歩きスマホ撲滅」などと書かれた5人のポスターと「まわりの人が、冷や冷やしてるの気付いてる?」など公約に似せたポスター5枚を張り出した。
秋の全国交通安全運動(9月21日~30日)に合わせて10月11日まで掲示し、同19日~11月9日までは尼崎ゆかりの有名人のポスターを設置。それぞれ防犯カメラの映像から歩きスマホをしている人の数を目視で数え、設置前の数字と比較し、年内をめどに効果を公表する。
紙粘土や段ボールを使って立体ポスターを制作した大阪大学経済学部4年の二川侑磨さん(21)は「錯視効果を出せるよう、特に目の周辺にこだわった」といい、かなりシュールな出来栄え。実際に歩きスマホをしながら通りかかった男性(65)は「何やろ、と思わず見てしまった」と苦笑い。
市は、結果をふまえ、2023年度以降も阪急武庫之荘駅や阪神尼崎駅などで取り組む方針という。稲村和美市長は「歩きスマホに法令上の規制はないが、電車の中で、携帯電話で話すのがNGになったように、歩きスマホはやめるべきという合意形成やマナー向上につなげていきたい」とした。(広畑千春)

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