小中学校の新学期が始まり、不審者の侵入に備えた訓練が阪神間の各校でも実施されている。学校の不審者対策は2001年の大阪教育大付属池田小事件を機に強化されたが、警備員や防犯カメラの配備はまちまちで、有事には教員らがどれだけ早く危険に気付き、警察と連携し、子どもの被害を防げるかが問われる。兵庫県警との訓練から学ぶべき対応のポイントは-。(浮田志保、池田大介)
■早く正確な通報
「誰もおらんのか!」
尼崎市立小園小学校(若王寺3)に怒鳴り声が響いた。尼崎東署員が不審者役を演じて校内をうろつくと、教頭が急いで職員室の壁にあるボタンを押した。
県警本部の通信指令課とつながる「ホットライン」。池田小事件の後に県内の各校に整備され、県警本部の画面に学校名が素早く表示されて通話ができる。
警察官は努めて冷静に聞いてくる。「児童の避難は済んでいますか?」「刃物は?」「教員は何人で対応してますか?」
警察を待つ間、校長が不審者役に近づくと、模擬ナイフを振り回された。教員ら数人が刺股やほうきを伸ばして行く手を阻み、別の教員らは周囲の教室に入れないように扉を閉めていく。
必死の攻防が続いた。
■防犯設備を整えても
尼崎東署の國見晴子警部補は「児童をどう誘導して避難させるかは、普段からの話し合いが重要」と話し、こう強調する。「緊急時はまず情報を職員室に集め、警察と共有してほしい」
池田小事件後の09年、学校保健安全法が施行され、各学校には危機対応マニュアルの策定が義務付けられた。18年度で刺股を配備したのは全国で88%、兵庫県では96%に達する。
防犯カメラの設置は全国で58%、兵庫で64%。警備員の配備も全国で10%、兵庫で13%と増えつつある。
ただ、不審者は教育関係者や保護者を装うなどして巧妙に侵入してくる可能性がある。校内には自力で逃げるのが難しい子もいる。その時、現場はどう応援を求め、警察官が到着するまで何をするか。瀬戸際の判断を迫られることになる。
■刺股は使い方次第
突然の実戦訓練に教員らは戸惑いを隠せなかった。
西宮市立西宮支援学校(甲子園春風町)。校内で模擬ナイフを見せつける不審者役の甲子園署員に対し、刺股を構えて迎え撃つ。しかし終了後に動画で自分たちの動きを確認すると、多くの課題が浮かび上がった。
甲子園署の藤崎賢治警部補(54)が助言する。「犯人に容易に近づきすぎです。もっと距離をとらないと刺されかねない」「もっと大きな声で緊急事態なんだと周りに伝えてください」
続いて倉成進警部補(57)が講義した。テーマは「刺股の使い方」。
刺股は全長が2メートル以上ある。不審者と1対1では先端をつかまれかねないため、複数人で距離をとって臨むのが望ましいという。
さらに対面では先端を相手の腰でなく、脇の下に当てて押し上げるのが効果的と説明。数人で前後に挟めば、1人が前から相手を突進できないよう制した上で、もう1人が後ろから膝裏を下に押し込むと身動きがとれなくなると伝えた。
倉成警部補が言った。「刺股は配備が進んでも使い方を知る人は少ない。使う時には、自分の安全を守ることも忘れないでほしい」

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