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ユース委員会の設立に向け、仲間を募っている高校生3人=西宮市役所
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ユース委員会の設立に向け、仲間を募っている高校生3人=西宮市役所
西宮市役所=西宮市六湛寺町
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西宮市役所=西宮市六湛寺町

 高校生の視点で兵庫県西宮市政について提案しようと、市内在住の3人が高校生グループ「Youth(ユース)委員会」の設立に動き始めた。8月の活動スタートに向け、まちづくりや社会問題に関心のある仲間を7月末まで募集。テーマを決めて月2回ほど研究の場を持ち、来年2月に市長へ政策提案する。(山岸洋介)

 発起人の3人は、甲南女子高2年の長冨日向さん(16)と、いずれも小林聖心女子学院高2年の磯村奈槻さん(16)、角谷胡桃さん(16)。市が事務局として委員会をサポートする。

 磯村さんは入学後、高校生が国連大使になりきって地球規模の問題について話し合う「模擬国連」の同好会に参加。議論だけに終わらせず、実際に社会や地域の課題を解決するための行動を起こしたいと考えるようになった。

 昨年8月、幼稚園からの幼なじみで、同じように社会への関心が深い長冨さんに相談したところ「一緒にやろう」と意気投合。同級生の角谷さんにも声を掛け、活動をともにすることになった。

 3人は宝塚市の「子ども委員会」を参考に、行政に高校生の意見を直接伝える場をつくってほしい-と西宮市に交渉。市も「若者の政治参加につながる」と応じ、準備を進めてきた。

 メンバーは10~20人を想定する。8月5日に設立し、取り組むテーマを月内に決定。9月~来年1月に調査研究を進め、意見や施策をまとめて2月に市長へ提案する。

 テーマは、市の設定したものと高校生が主体的に決めたものに取り組む予定。若者の投票率が低い現状を変えたいという磯村さん、長冨さんは「実際の選挙に合わせ、高校生の模擬選挙を実現したい」と話し、角谷さんは「虐待や待機児童など、子どもの福祉を取り上げたい」という。

 同世代と政治的な話題をすると「意識高い系の人」とからかわれる風潮があるといい、3人は「そんな雰囲気を変えるきっかけにしたい。現実に社会を良くする活動に」と意気込む。石井登志郎市長は「民主主義のあり方を深める取り組みになる。どんな提案をしてもらえるか楽しみ」と期待した。市青少年施策推進課TEL0798・31・5420

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