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尼崎城の再建を記念して設置された「シャチホコ丸ポスト」=尼崎市北城内
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尼崎城の再建を記念して設置された「シャチホコ丸ポスト」=尼崎市北城内
川西市役所に設置された丸型ポスト。市のマスコットキャラクター「きんたくん」が手紙を届ける設定だ=川西市中央町
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川西市役所に設置された丸型ポスト。市のマスコットキャラクター「きんたくん」が手紙を届ける設定だ=川西市中央町
旧大坂道の丸型ポスト=伊丹市伊丹5
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旧大坂道の丸型ポスト=伊丹市伊丹5

 レトロ感たっぷりの「丸型」はどこに!?。半世紀前に製造を終えた赤い丸型郵便ポスト。尼崎、伊丹、川西の3市では今も計12本が現役で使われている。 「真ちゅう製の丸型は、手紙を投函(とうかん)するときの『ポトン』という音がよく聞こえるので、味わい深い」。2021年にあった丸型ポスト設置120年の記念イベントを担当した黒山敦也・川西久代郵便局長は、丸型の魅力をこう語る。ファンも多く、全国では撤去を惜しまれて観光地に移設されたものも少なくないという。

 日本郵便によると、丸型の製造は1901(明治34)年に始まり、第1号は東京・日本橋北詰に設置。70(昭和45)年を最後に製造は終了した。2000年代に入ると、郵便物が多様化し、丸型ポストの投函口に入らない郵便物が増加。専用封筒で切手を貼らずに投函できる「レターパック」など大型郵便物にも対応できるよう、四角いタイプへの切り替えが全国的に進んだ。丸型は現在、全体の2・4%に当たる約4千本超しか使われていないという。

 尼崎、伊丹、川西市に残っているのは12本。尼崎市での有名どころは、2019年3月に再建された尼崎城の南側にある「シャチホコ丸ポスト」だ。

 元々、50メートルほど東にあった丸型ポストを移設したもので、天守閣にあるしゃちほこのミニチュアを上に乗せ、移設の経緯を記した説明板を取り付けている。天守閣が背景に入り、「写真映えする」と人気という。

 尼崎市内には尼崎城のほか、2本の丸型ポストが健在だ。1本は武庫川近く、もう1本は神崎川近く…あなたは見つけられるかな?

 他にも川西市役所の南玄関口には、丸型ポストの横に、同市のマスコットキャラクター「きんたくん」の人形が並ぶ。きんたくんは元々、市内の郵便局員の名刺にイラストとして添えていたが、市制60周年を迎えた2014年、記念モニュメントとして人形が誕生した。丸型ポストははるばる京都から移設された。コロナ禍の時世を敏感に感じ取ったのか、きんたくんの口元は現在、フェースシールドで覆われていた。

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