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33年ぶり2度目の優勝を決め喜ぶ市尼崎ナイン
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33年ぶり2度目の優勝を決め喜ぶ市尼崎ナイン
決勝進出を決め、応援スタンドに駆け出す市尼崎ナイン=姫路ウインク球場
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決勝進出を決め、応援スタンドに駆け出す市尼崎ナイン=姫路ウインク球場
市尼崎-社 9回裏のピンチを抑え、喜ぶ市尼崎の平林(右から2人目)ら
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市尼崎-社 9回裏のピンチを抑え、喜ぶ市尼崎の平林(右から2人目)ら
スタンド席で応援する市尼崎の生徒ら
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スタンド席で応援する市尼崎の生徒ら

 第98回全国高校野球選手権兵庫大会の準決勝は2016年7月27日、姫路市ウインク球場であった。

 市尼崎は33年ぶり2度目の甲子園を目指し、初の決勝進出を懸ける社(加東市)と対戦した。当時の記事から熱戦を振り返る。(肩書、年齢は当時)

■準決勝 

〈姫路・ウインク〉

市尼崎 200 101 001-5

社   000 000 012-3

■粘って勝利 主砲 藤井が長打力発揮 市尼崎5-3社

 【評】着実に加点した市尼崎が逃げ切った。一回2死から三浦と藤井、平林の3連続長短打で2点を先制。四回には藤井が左越えにソロ本塁打を放った。六回に1点を追加し、九回には谷尻の適時打で1点を加えた。投げては先発平林が12奪三振の力投で完投した。

 社は打線が七回まで2安打だったが、八回から反撃を開始。1死一、三塁から大地の左前適時打でまず1点。九回は1死から佐竹と陰山の連続適時打で2点を返し、さらに1死満塁と攻めたが、後続を断たれた。

   ◆   ◆

 「ここまで来たらどこもしんどい。勝つ執念だけは持ってやろう」。竹本監督の言葉に背中を押され、市尼崎ナインはリードを守り抜いた。延長十五回引き分け再試合を含む7試合をしぶとく勝ち上がり、33年ぶりの頂点へ王手をかけた。

 5回戦の西宮今津戦は延長十五回、再試合ともに2得点。準々決勝の報徳戦も4安打1得点。「あんまり打てるチームじゃない」と藤井は言う。だが、この日は当の4番が長打力を見せた。

 一回、外角の球を右越えに運んで先制の適時三塁打を放ち、四回は真ん中高めを左翼席に放り込んで貴重な追加点。どちらも直球を狙い打った。「いいところで一本打って流れを持ってくるのが4番」と藤井。主砲の役割を十分に果たした。

 昨秋は県3回戦で明石商に逆転負け。今春も県2回戦で東洋大姫路に敗れて第1シードを逃した。今夏も前評判が高かったわけではないが、「一つ一つの試合に集中できている」と前田主将。1点取られればサヨナラ負けという延長戦も十五回をしのぎ切り、「選手たちに落ち着きがでてきた」と指揮官はうなずく。

 決勝でぶつかる相手は昨秋と今春の県王者。「高校野球は力や技術だけじゃない。執念が強いチームが勝つ」。前田主将は指揮官の言葉をなぞらえた。

■決勝に進出 喜びの市尼崎スタンド 沖縄民謡歌い、指笛鳴らし応援

 夢の甲子園まであと1勝-。全国高校野球選手権兵庫大会準決勝が27日、姫路市のウインク球場で行われ、市尼崎が社に5-3で快勝。その瞬間、市尼崎の応援団約400人で埋まった一塁側スタンドは歓喜の声に包まれた。

 5回戦、西宮今津との引き分け再試合を2-1で粘り勝ち。準々決勝では強豪報徳学園に1-0で完封。波に乗るチームを活気づけようと、部員や保護者に加え、吹奏楽部、バトントワリング部が駆け付けた。

 チャンスが広がると流れるのが沖縄民謡「ハイサイおじさん」。同校の吹奏楽部が毎年、甲子園に出場した沖縄県代表への友情応援として演奏してきた。今回、野球部部員らがチームカラーのオレンジ色のメガホンを手に「アイヤー、イヤササ-」と歌いながら、指笛で盛り上げた。

 応援に押されるように一回、3番三浦良裕選手、4番藤井倭選手らの連打で2点先制。四回には藤井選手のソロ本塁打も出て、保護者や生徒らは喜びを爆発させた。

 エース平林弘人投手は七回まで無失点。八、九回に3点返されたが、スタンドの期待に応えて逃げ切った。平林投手の父、明洋さん(52)は「1月に足の小指を骨折し、悔しい気持ちもあったと思う。決勝戦でリベンジしてほしい」と話した。

 決勝戦は28日午後1時から明石トーカロ球場で明石商と対戦する。

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