思い入れの深い商品を手に、市場拡大への決意を語る日本盛の森本太郎社長=西宮市用海町(撮影・小林良多)
思い入れの深い商品を手に、市場拡大への決意を語る日本盛の森本太郎社長=西宮市用海町(撮影・小林良多)

 新たな市場を切り開く-。日本盛(西宮市)は2015年、新商品「生原酒ボトル缶」を発売した。当時、取締役を務めていた森本太郎氏(43)の心中は、気合に満ちていた。

 生原酒は、当社が強みを持つ商品。それを「駅構内で、タンクから瓶詰めして販売してはどうか」。社内の活性化に取り組む中、社員からこんな提案がありました。それまでは賞味期限や温度管理の事情で自社の蔵で楽しんでもらうのみ。阪急西宮北口駅を皮切りに関西や東京で販売してみると、とても好評でした。