宝塚歌劇団は1日、阪急電鉄が100%出資する新会社「株式会社宝塚歌劇団」(宝塚市栄町1)として新たなスタートを切った。同日株主総会と取締役会が開かれ、歌劇団理事長の村上浩爾氏が社長に就任、ホームページで移行を報告した。
新会社は阪急電鉄の一部門として運営してきた宝塚歌劇公演の企画制作、出演者管理などの業務を継承。取締役7人中、4人を外部から招き、組織の透明性を高め、ガバナンス(組織統治)の強化を狙うという。
村上社長は「組織運営のさらなる高度化や組織文化の再構築を図り、変化に柔軟に対応していける組織を目指したい」とコメントを出した。
歌劇団では2023年に宙組の俳優女性が急死。劇団は過重労働や上級生らによるパワハラなどがあったことを認めて遺族に謝罪し、組織風土改革に取り組んできた。(小尾絵生)