多彩なサクラマスのメニューに喜ぶ(右から)大和正美組合長と前田若男組合長=南あわじ市志知佐礼尾
多彩なサクラマスのメニューに喜ぶ(右から)大和正美組合長と前田若男組合長=南あわじ市志知佐礼尾

 南あわじ市福良のご当地サーモン「淡路島サクラマス」がシーズンを迎え、オリジナルのメニューが島内の飲食店などで提供されている。今年から神河町で育てた稚魚も使われており、「オール兵庫県産」による春の味覚が実現した。(劉 楓音)

 サクラマスはヤマメと同種で、雑味のない脂と甘みが特徴とされる。福良湾では、冬のフグや夏のハモに続く名物として定着させようと、2015年から試験的に養殖が始まった。

 これまで稚魚は他県産のみを使用していたが、24年から神河町の長谷漁業協同組合(同町長谷)も育成を開始。昨年末、初めて同組合の稚魚約5千匹が福良湾に放流され、他県産も合わせて約1万8千匹がサクラマスに育った。

 サクラマスを素材とするメニューは、島内の飲食店や宿泊施設が17年から独自に開発を続け、観光客の人気を集めている。

 今季は、34店が計54品を考案。吉備国際大南あわじ志知(しち)キャンパス(同市志知佐礼尾(されお))で、一部がお披露目された。あぶった切り身を花のように盛り付けた丼や生パスタ、フライとレタスのバーガーなど、色合いや脂のおいしさを生かした逸品に仕上げた。

 福良漁協の前田若男組合長(56)は「さまざまな料理になってうれしい。ぜひ島内外から食べにきてほしい」。稚魚を提供した長谷漁協の大和正美組合長(78)も「メディアにも取り上げられ、すっかり『サクラマス男』になった。これからもPRしていきたい」と話した。

 5月末まで提供。参加店やメニューの詳細は「淡路島サクラマスグルメ」のホームページで案内している。