任期満了に伴う西宮市長選は29日投開票され、無所属で現職の石井登志郎氏(54)が、無所属新人で元西宮市議の田中正剛氏(50)と、無所属新人で障害者団体会長の畑本秀希氏(59)を破り、3選を確実にした。石井氏は政党推薦を求めずに「市民派」を前面に出し、自民党と日本維新の会から推薦を受けた田中氏らを振り切った。投票率は前回を1・65ポイント下回る39・63%だった。
石井氏は、18歳以下の医療費完全無償化や、市立と兵庫県立病院の統合の実現など2期8年の実績をアピール。子育て支援の充実や市内で働きやすい環境整備などを公約に掲げた。懸案だった保育所の待機児童や公共施設の老朽化への対策を示し、市財政の改革についても「状況改善の道筋を付けた」と訴えた。
国政与党の推薦を受けて組織戦を展開する対立候補に対し、「市長を決めるのは政党ではなく、一人一人の市民だ」と呼びかけ、政党推薦を求めていない「市民派」を強調。無党派層など幅広い層から支持を受けた。
自民と維新から推薦を受けた田中氏は、国政与党とのつながりを押し出し、支援を受けて組織戦を展開した。高市早苗総裁と吉村洋文代表が並ぶチラシを配布。維新からは吉村代表らが応援に駆けつけ、両党の支持層にアプローチしたが、及ばなかった。
告示直前に立候補を表明した畑本氏は、元自民衆院議員の支援を受けたが伸びなかった。(堀内達成)





















