■宝塚2-0舞子 1回戦からスコアボードに並べ続けたゼロの数は「38」。この日は延長タイブレークも抑え込み、宝塚のエース安村が驚異の4戦連続完封でチームを初の16強に導いた。 走者を出しても「クイックの方が勢いが付く」という速球などを内外角へ投げ分けてしのいだ。延長十回無死満塁の窮地は「負けたと思った」と言いながら「自分の仕事は投げること」と割り切り、外角スライダーと高めの速球で狙って2連続奪三振。十一回も10個目の三振などで切り抜けた。 今春の地区大会で市西宮に4-11で大敗。その後、赴任した西尾部長とインステップを直し「投げやすくなり、下半身も張らなくなった」と一変した。結果が出始め、「打者に向かっていけるようになった」と精神面のたくましさも増した右腕。「次もゼロにこだわっていく」と力強かった。(伊丹昭史)【高校野球特集ページ】こちら【選手名鑑ページ】こちら