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新型コロナウイルス感染で全国高校総体を欠場した失意を乗り越え、兵庫県高校ユース対校選手権で力走する小幡丈士(中央)=8月22日、神戸市須磨区のユニバー記念競技場
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新型コロナウイルス感染で全国高校総体を欠場した失意を乗り越え、兵庫県高校ユース対校選手権で力走する小幡丈士(中央)=8月22日、神戸市須磨区のユニバー記念競技場

 夏の全国舞台は、新型コロナウイルス感染で欠場を余儀なくされた。陸上男子短距離の小幡丈士(つよし、宝塚高)は失意を乗り越え、兵庫県の新人戦で躍動。16日に神戸市須磨区のユニバー記念競技場で開幕する近畿高校ユース対校選手権への出場を決め、2年200メートルと同400メートルで快走を誓う。(藤村有希子)

 800メートル向けの練習を重ね、後半に強いホープは6月、絶好調だった。全国高校総体(インターハイ)近畿地区予選会の400メートルで予選から48秒台を連発し、決勝で5位入賞。2年生ながら全国切符をつかみ「喜びが爆発した」と振り返る。

 だが開幕1週間前、喉に痛みを感じた。「コロナじゃない」と信じたが翌日には発熱し、PCR検査で陽性と判明。39度台の高熱と頭痛に襲われ、せきが止まらなかった。

 8月3日。徳島県鳴門市から配信されるインターハイの動画を、家で見ていた。400メートル予選2組。「自分がいるはずだった。悔しくて」。7レーンだけが空いていた。

 復帰後すぐ、宝塚高が関大北陽高(大阪)と実施する長距離合宿への参加を志願した。「練習が大好きで、妥協しない気質」と中島信一監督が評する通り、小幡は長野県の高原で自らを追い込み、悲しみを振り払った。

 同20日に始まった兵庫県高校ユース対校選手権では、合宿の疲れも残る中、2年400メートルで49秒65をマークし2位に。同200メートルは向かい風2・1メートルの中を粘って22秒33で3位に入り、両種目で近畿大会に駒を進めた。

 待ち受ける舞台に向け「400メートルでもう一度48秒台を出し、(県大会を制した滝川第二の)滝埜君を倒したい。200メートルでは21秒台を」と決意。視界の先には、来年のインターハイの表彰台がある。

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