■香寺8-1播磨南 校歌を歌い終え、球場を出た香寺ナインは号泣したり、抱き合ったりと大騒ぎ。夏の兵庫大会では9年ぶりの初戦突破に、喜びがあふれ出た。 過去5大会で1点差負けが昨夏を含めて3度。現チームも秋春の地区大会代表決定戦で、あと一本が出ずに惜敗した。田靡(たなびき)監督は「力がある分、自分で決めようと力んでいた」と、準備から丁寧さを意識するよう指導。3年生同士でも集まり、「1点を大事にして先制を」と確認して臨んだ夏だった。 一回、四球と犠打で着実に好機を築くと「調子が良い」という3番藤野が先制2ラン。これで「泣きそうになった」と話す先発佐野が11安打を浴びながらも粘投で応えた。森下主将は「このまま勝ちにこだわり、お祭り騒ぎでいく」と躍進を誓った。(伊丹昭史)【高校野球特集ページ】こちら【選手名鑑ページ】こちら