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 人は一生忘れることのできない日付がある。神戸の人にとっては、28年前の1月17日がそれだろう。さらに年配の方なら、3月17日、5月11日、6月5日という日付が加わるにちがいない。78年前に、ほぼ神戸市全土が壊滅したとされる神戸大空襲の日付である。私は、6月5日の空襲によって自宅を失った経験を元に書いたという野坂昭如の「火垂るの墓」を高校生のときに読んで、強い衝撃を受けたものだった。

 仙台に住む私にとっては、3月11日が、12年前から忘れることのできない日付となった。そして、もうひとつ、18年前から意識するようになったのが6月29日。それは、クボタが〈尼崎市の旧神崎工場で働いていた従業員ら78人が、アスベストが原因のがん、中皮腫などで死亡していた〉と発表し、さらに、近隣住民にも中皮腫の患者がいることも公表した、クボタショックが起こった日である。

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2023/6/21
 

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