この4月に、小川洋子さんとの対談をまとめた「川端康成の話をしようじゃないか」を上梓(じょうし)した。
昨年は、1972年に亡くなった川端康成の没後50年にあたっているということで、高校生のときから川端康成を愛読してきたという小川さんと、その文学をめぐって連続対談を行った。あいだを取り持ってくれたのは、私も小川さんも、その新人賞を受けてデビューした、今は無き文芸誌「海燕」での共通の担当編集者であり、現在は田畑書店の社主となっている大槻慎二氏である。
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