「最近の若者は」と耳にすることが多い。私が大学生の頃にも、「最近の若者は」と言われた。最近どころか、かのソクラテスの時代にも「最近の若者は」という言葉があったという。
でも実際に大学で若者と接してみると、彼(女)なりに懸命に考えているし、大人や世間をよく観察しているのに驚かされる。もっと勉強して、と言いたくなる時もある。しかし、地域や国や世界に思いを馳(は)せて行動する若者もたくさんいる。だから十把一からげに「最近の若者は」とは言えない。
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