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 私は織物産地の比較発展史を研究している。西陣・桐生・福井という主要な絹織物産地がいかなる条件のもとで異なる発展経路を描いたのか。あるいは共通点は何か。複数の産地を追うと、各産地の特性がより鮮明となる。そして「比較産地発展論」として、1冊の本にまとめるのが今の目標だ。

 大学で私が担当する「近現代日本経済史」や「経済社会の発展」では、産地に関する講義の前に「あなたの故郷の特産物は何か? なぜ特産物として成長したのか?」という問いを学生たちに投げかける。学生からの答えを整理すると、伝統工芸品、農産物、昨今のご当地グルメまで、各地のさまざまな特産物が挙げられ、興味深い地図ができあがる。学生にも好評な地図を本紙面で披露できないのが残念だ。自然や地理的条件が特産物を生んだと皆言う。

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2021/10/8
 

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