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 私がオペラの題材を探す中で「忠臣蔵」の赤穂義士たちに見いだしたのは現代のサラリーマンの姿でした。組織に殉じるか、個人の情を優先させるかという究極の二択に苦悩したその姿は現代の日本人と変わらないと思ったのです。

 作家の島田雅彦さんと相談して2組の男女を主人公にしました。義士たちの仇(あだ)討ちを縦糸にして二つの恋物語を横糸にしたのです。一人は岡野金右衛門。吉良上野介宅の図面を手に入れるため、大工の棟(とう)梁(りょう)の娘、お艶(つや)に近づきますが、無邪気で健気(けなげ)な彼女に接するうち本当に恋に落ちます。彼女が妊娠し、彼は義士としての使命と愛情との板挟みに悩みますが、討ち入りに加わることを決意します。

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2021/6/14
 

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