4年前、サンタさんが来た翌朝の長男と次男。
4年前、サンタさんが来た翌朝の長男と次男。

~サンタさんが来るのを楽しみにまっているいい子のみなさんは、これを読むとサンタさんがたどりつけなくなってしまうので、読まないでくださいね~

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2週間ほど前、小学1年生の末っ子次男が、おもむろにこう言いました。
「プレゼント持ってくるの、サンタさんちゃうねんで」

ど、どうした突然…
動揺を隠しつつ、「そうなの?」と聞くと
「あれはな、エデ〇オンのひとが配ってるんやで」。

家電量販店のかたが無償(?)配布してくれるなんて、ありがたすぎるではないか…!と思いながら、
「タダで配ってくれるんやったら、エ〇ィオン、めちゃくちゃ大変やん」と、とりあえず返します。

この春、育成センター(学童保育)に入所した次男。上級生から日々いろんな言葉や、ゲームや、世の中のしくみを学んでおり、今回の「サンタが持って来るんじゃなくて、エディ○ン」というのもおそらく、お姉さんお兄さんたちの会話からエッセンスのみ吸収した模様。

親としては複雑です。
これは、心から「電器屋さんで買ったやつ」と思っているのか、それとも、半信半疑で試しているのか…!? 「そうそう、まぁ、配ってくれるんじゃなくて親が買わなあかんし、うちはジョー〇ンか楽〇市場やけどな」などと返していいものか。
とにかく、「サンタさんが持ってきてくれる」という前提は崩さず、「プレゼント、何をお願いするの?」と聞き続けています。

次男の希望は、ゲーム機の「Switch2」。
ゲームに対する考えは家庭でそれぞれだと思いますが、わが家(というかわたし)は、低学年のうちはゲームには極力触れず、本を読んだり体を動かしたりしてほしい。さらに、約6万円というのも、小学1年生にはあまりに高額だと思うのです。

「サンタさんは世界中の子どもにプレゼントを配らなあかんから、予算が決まってんねん。一人5000円まで」と答えているものの、「じゃあ、なんで○○くんはサンタさんからSwitchもらえたん」などと、矛盾に気づく日も近いことでしょう…

知的障害と自閉症のある中3長男は現在もサンタさんを信じ、「タッチペンで音が出る本がほしい」と希望も明確で、先日無事ゲット。

大学1年生の娘からは「ママ~、クリスマスプレゼントにアウター(上着)ほしい」との要望が。この子はいつから「母親がサンタクロース」認定しているんだっけ…と振り返っているのですが、
「サンタさんがいるって、いつまで信じてた?」と、真正面から聞くのも無粋な気がして、触れられずにいます。

買ったものが見つからないよう、枕元に置くとき起こしてしまわないよう、親もあの手この手で頑張っていたあのころ。あのプレゼントたちは、やっぱりサンタさんが持ってきていたのかも…と思っておいてほしい気がするのです。

さぁ、クリスマスまであと一週間。ネット通販なども考慮するとそろそろプレゼントを決定せねばならず、今日のスイミングの帰り、次男に聞いてみました。

わたし「プレゼントの希望、明日にはサンタさんに伝えなあかんで」
次男「サンタさんは、どこにいる?」
わたし「えーっと…ノルウェーとかそのへん?(※フィンランドです)」
次男「どうやってプレゼント持ってくる?」
わたし「そりに乗ってくるんちゃうん」
次男「ちがうで!かわりにエディオ○のひとがくばるんやで!」

さらに詳しく聞くと、フィンランドとその周辺国はサンタさんが自分で配るが、日本では○ディオンの人にサンタ業を依頼。各地のエ○ィオンが担当地域を決め、配布している、とのこと…

そ、そういうことか!!
「エディ○ンのひとが配る」は、サンタさんの業務委託だったのね!
「うちは○ョーシンやけどな」なんて、軽々しく言わなくてよかった…!

ほっと胸をなでおろしつつ、「エ○ィオンにSwitchあるからだいじょうぶやで!」と次男に励まされ、プレゼントどうしよう問題は解決までまだ時間がかかりそうです。

▽萩原 真(はぎわら まこと)

【降っても晴れても すきっぷびより】は、すきっぷスタッフで元記者の萩原が、3人育児のドタバタや障害のある息子との生活で感じたこと、うれしいことから尽きない悩みまで本音満載でお届けします。