「すきっぷフェスタ」の親子ヨガ教室で、講師を務める藤本亜希子さん=神戸市中央区東町
「すきっぷフェスタ」の親子ヨガ教室で、講師を務める藤本亜希子さん=神戸市中央区東町

 「ママが主役で、リラックスできる場所を」。そんな思いで、体も心もほぐせるヨガ教室を提供するのは「彩りyoga」主宰の藤本亜希子さん(47)。定期的な教室はお休み中ですが、神戸新聞子育てクラブ「すきっぷ」の事業の一環で、遊びの先生を地域に派遣する「すきっぷサロン」の講師などとして活動しています。

 10年前、娘たちが幼稚園に通い始めたのを機に、マンションの集会室で開いた教室からスタート。休息やおしゃれの余裕もなく、自身のことはいつも後回し。とは言え、幼い子を預けてまで楽しむのは気が引ける…。年子の姉妹と向き合う日々に、子育ての大変さと孤独、葛藤を味わいました。

 「自分がほしかった場所をつくろう」と始めたヨガ教室は、“ママのための”習いごとの場で、神戸市灘区、東灘区を中心に、産後のママと赤ちゃん向けの教室や、子連れOKの大人向けレッスンなどを開催してきました。

 9月に神戸・三宮で開かれた「すきっぷフェスタ」でも親子ヨガの講師を務め、0~4歳児と保護者16組が参加。「子どもが泣いても大丈夫」をモットーに、専用のウエアではなく普段着で、難しいポーズより触れ合いや心地よさを大切に取り組みました。安心して参加できる場づくりも、長年心がけてきたことの一つ。「ママが笑顔だと、家族みんなが笑顔になる」との言葉通り、子どもたちもママ、パパも、笑い声を上げながら楽しんでいました。(すきっぷスタッフ 萩原 真)