自ら築いた城のあとに立つ田沼意次像=静岡県牧之原市の牧之原市史料館前
自ら築いた城のあとに立つ田沼意次像=静岡県牧之原市の牧之原市史料館前

 江戸(えど)時代中期に、老中として幕府(ばくふ)の政治(せいじ)を動かした田沼意次(たぬまおきつぐ)には、悪者のイメージが残ります。有利に取り計らってもらおうと役人に金品をわたす「わいろ」が横行した時代で、意次も「わいろ政治家」といわれます。