くわはらまい・画
くわはらまい・画

 父と母のあいだに波風が立ったという記憶がなかった。太陽が知らぬところでのいさかいやすれ違いは、あったかもしれない。けれど、別れるとか切れるとか、そういった気配を感じたことは、本当にただの一度もなかったのである。