くわはらまい・画
くわはらまい・画

 満腹感のなかで父の家出についてを語るのは、なんとなく腹におさめた高い肉に悪いような気がした。なにより知美の様子がたんたんとしすぎていて、かえって話題にあげづらい。太陽は胸のうちで「家出」の文字をくり返し書いた。