昭和5(1930)年に完成した神戸・海岸通物揚場の岸壁。平成6(94)年撮影=筆者提供
昭和5(1930)年に完成した神戸・海岸通物揚場の岸壁。平成6(94)年撮影=筆者提供

 戦前の構造物で最も現存率が低いのは、舗装や工事を繰り返す「地面」ではないだろうか。中でも、戦前の石畳はたまらなく好きだ。地面が当時のままだと、歩いているだけでその時代にいるような気がしてくる。まさにタイムスリップ感覚が味わえるのだ。気分は、戦前とのチャネラーだ。