第9部・H2Oリテイリング・荒木直也氏
(2)「商い」のDNA 人が楽しむ姿を見るのが好き
阪急百貨店に入社した1981年から一線を走り続け、現在は持ち株会社エイチ・ツー・オー(H2O)リテイリング社長としてスーパーや商業施設事業も統括する。荒木直也氏(66)が半生を「商い」に注いできた原点は、生まれ育った神戸にあった。
実家は春日野道で商売をしていたんです。両親と従業員さん2人くらいで、毎日働きづめでした。泊まりがけの旅行もほとんどしたことがなく、小学6年のころ一度、フェリーで九州に行った時も、朝、神戸港に戻ったら、両親はその足で店を開けていましたね。
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