信者約千人が治安維持法違反容疑などで摘発された事件に伴い、破壊された神道系宗教団体「大本」の教団施設=1936年5月、現京都府綾部市(大本提供)
 信者約千人が治安維持法違反容疑などで摘発された事件に伴い、破壊された神道系宗教団体「大本」の教団施設=1936年5月、現京都府綾部市(大本提供)

 戦前、警察当局が神道系宗教団体「大本」の信者約千人を治安維持法違反容疑などで摘発し、後に無罪となった事件があった。国家による弾圧が反省もないまま忘れられる-。危機感を抱いた兵庫県尼崎市の平岡五城さん(84)は昨年末、事件後に「村八分」にあった父の体験を明かし、記憶継承を訴える。教団関係者は、現代に通じる教訓があると指摘する。