王将事件と不適切取引を巡る構図(大東隆行さんは提供写真)
 王将事件と不適切取引を巡る構図(大東隆行さんは提供写真)

 「餃子の王将」運営会社の前社長大東隆行さん=当時(72)=射殺事件は、発生から約12年を経た26日、京都地裁で公判が始まった。大東さんは、創業家と特定の企業グループ側との260億円に上る不適切取引の清算に当たっていたとされ、事件との関連がないか京都府警は捜査を続けてきた。殺人罪などに問われた暴力団幹部の田中幸雄被告(59)との接点は見られず、企業のトップが銃撃された事件の背景事情がどこまで解明されるかが焦点となりそうだ。