関西学院大学(西宮市)は25日、西宮上ケ原キャンパスで27日に公開で予定していた斎藤元彦・兵庫県知事の講演をオンラインのみに変更し、非公開にすることを決めた。斎藤知事が県政の概要や主要政策について講義し、学生と意見交換する予定だったが、交流サイト(SNS)で賛否を巡り激しい議論となっていた。
講演については19日の定例会見で斎藤知事が発表。法学部の授業「地域政策論1」の中で登壇し、講義後は県政への学生からの提言や、意見交換会が予定されていた。受講生はオンライン視聴含め約500人とされ、斎藤知事も「他の大学でもこれを機会に学生とのミーティングを広げたい」と意気込みを語っていた。
ところが発表後、SNS上などで、斎藤知事の告発文書問題の対応を問題視する投稿と、知事を擁護するコメントが増え、議論が過熱。関学大法学部長の伊勢田道仁教授もX(旧ツイッター)で知事に抗議するデモ隊への懸念などに言及し「県知事のパフォーマンスのために利用されている気がして不愉快」とコメントし、波紋を呼んでいた。
県教育課の担当者は「あくまで授業の一環として大学側から提案していただいた。変更理由ははっきり聞けていないが、開催発表後、さまざまな状況があり、大学が総合的に判断されたと理解している。開催方法も含め大学の方針に沿う形で考えているので、なるべく協力したい」とした。
























