一部製品の品質不正を巡り、記者会見するニデックの岸田光哉社長=13日午後、東京都内
 一部製品の品質不正を巡り、記者会見するニデックの岸田光哉社長=13日午後、東京都内

 モーター大手のニデックは13日、顧客に無断で部材や工程、設計を変更するなど、品質不正に関わる不適切行為の疑いが千件超判明したと発表した。外部専門家で構成する調査委員会を設置し、8月末をめどに事実関係の解明や原因究明を完了する予定。不正会計に続いて製造現場での品質問題まで発覚し、信頼が大きく揺らいでいる。

 不正は家電や車載向けの製品で、本社の家電産業事業本部に加え、子会社のニデックインスツルメンツ(長野県下諏訪町)と、ニデックテクノモータ(京都市)などで確認された。

 不適切行為の96・7%はコスト削減といった目的で、顧客の確認を得ずに部材や工程などを変更する事案だった。大部分は家電関連の製品だった。残りの3・3%では試験や検査データの取り扱い、生産地に関する表記で不適切な対応をしていた。顧客への説明を始めており、現時点で製品機能や安全性に直ちに影響する事象は確認されていないという。

 岸田光哉社長は東京都内で記者会見し「会計不正問題に続き、ご迷惑をおかけして心より深くおわびする」と謝罪した。