兵庫県加古川市を拠点に活動するガテン系ボーカルユニット「TあんどT」が8月22日、ほっともっとフィールド神戸(兵庫県神戸市)であったプロ野球2軍公式戦の始球式に登場した。目印である白い作業着と黄色いヘルメットでグラウンドに現れ、持ち歌を披露するなど数百人(同ユニット発表)の観客を沸かせた。
同ユニットは加古川市の墓石販売会社社長で「Toshi(トシ)君」こと山本俊之さん(62)と、同市出身のシンガー・ソングライター「Toji(トージ)君」(51)こと田路勝浩さんが2022年に結成。同世代を応援する歌で注目を集め、今年7月、大手レコード会社からメジャーデビューした。
始球式が行われたのはウエスタン・リーグのオリックス-ソフトバンク戦。当日は「TあんどTナイト」と銘打ち、始球式のほか、トージ君による国歌斉唱やデビュー曲「か・か・か・感謝」を披露した。
始球式では、中学時代は野球部で「投球の自信は満々だった」というトシ君がマウンドへ。本番前、近くの公園で30分ほど練習して臨んだが、キャッチャーミットは「思ったより遠かった」。大きく振りかぶって放った一球はワンバウンドしてキャッチャーの元へ。それでも、会場からは大きな拍手が送られた。
トシ君は後日、始球式を振り返り「これからも命がすり切れるまで頑張りたい。加古川をちょっとでも楽しく、元気にできれば」と話した。(田中朋也)