抗がん剤治療で髪が抜ける場合に備えて、加古川市の折り紙講師、田中艶子さん(71)が、自分の髪を使って自作した「前髪ヘアバンド」の作り方をA4サイズの紙1枚にまとめた。2年半前の自身の治療時に着用したという田中さん。「前髪があることで、帽子をかぶれば普段と変わらない見た目が維持できた」といい、必要とする人への周知に努めている。(中川 恵)
■普段の見た目維持 作り方をまとめ必要な人へ
田中さんは2019年に乳がんで乳房を切除し、その際にフェースタオルを折り重ねて自然な膨らみを表現する「タオルおっぱい」を考案した。その後、改良を重ねて「ハンドタオルを三角に折りたたむことで代用できる」と話す。