ボクシング部がなかった加古川西高校(加古川町本町)から、3年の左近翔選手(17)がボクシング男子ライト級で県高校総体を制し、全国高校総合体育大会(インターハイ)出場を決めた。小林佐為教諭(25)がボート部顧問との兼任でボクシング愛好会を立ち上げ、大会出場につなげた。ボート部からもローイングのダブルスカルで2年の松尾和真選手(16)、3年の山田泰暉選手(17)が同大会出場を決め、小林教諭は掛け持つ二つの部活動で全国出場となった。「生徒たちが高みを目指してやってきたことが実った」と力を込めた。(宮崎真彦)
■多忙なスケジュール「他の先生の協力で兼務できた」
ボクシングの左近選手は小学5年のころから大会に出場して競技を続けていた。ところが、進学した加古川西高にはボクシング部がなく、部活動には入らず、個人的に自宅やジムなどで練習をしていた。高校生活の中で「自分の実力がどれほどなのか。高体連の大会に出て確かめたい」という思いが日に日に強くなり、昨年9月に担任だった小林教諭に相談した。