県立農業高校(加古川市平岡町新在家)で、農業環境工学科の生徒が校内各所の補修をしている。授業後の放課後に行う「当直実習」といい、取り組むのは1、2年生。2024年度は、雨で土砂が流される土手に擁壁や縁石を施すなどした。担当の実習助手で、測量士資格を持つ石田翼さん(30)に聞いた。(増井哲夫)
■工期やコスト…施工管理学ぶ
同学科は、測量・設計・施工・地域資源活用などの専門科目を通じて地域環境の調査・研究、保全活動に貢献できる人材育成を目指す。当直実習は農業高校独特のカリキュラム。校内各所に修繕の必要があることを知った石田さんが、当直実習への導入を提案し、22年度にスタートした。「工期やコストなども含めた施工管理の実際を学んでほしかった」という。