鮮やかな絵画のような光景を作り出す円通寺の紅葉=丹波市氷上町御油
鮮やかな絵画のような光景を作り出す円通寺の紅葉=丹波市氷上町御油

 彩りの季節がやってきた。丹波地域の寺院や公園でも一気に紅葉が進んでいる。秋のクライマックスに向かう丹波路を巡った。(秋山亮太)

■氷上町・円通寺、色彩ちりばめられ

 隣同士でも異なる色や表情を見せる一葉一葉。その色彩が点々とちりばめられた光景は、さながらモザイク画のようだ。

 兵庫県丹波市氷上町御油の円通寺は1382(永徳2)年、足利義満が天皇の勅命を受けて創建したとされる古刹(こさつ)。境内にはカエデなど紅葉する木々が多数あり、毎年鮮やかに色づく。「放生池」の周辺では緑から赤、黄、オレンジ色へと日々進んでいく紅葉が楽しめる。

 午前8時半~午後4時半。入山料は大人300円、中学生以下無料。円通寺もみじの里振興会TEL0795・82・9188

■青垣町・高源寺、錦繍まとう多宝塔

 錦繍(きんしゅう)をまとった多宝塔が、緑深い山々を背景にひときわ華やかに映える。丹波地域を代表する名刹(めいさつ)・高源寺(丹波市青垣町桧倉)が、紅葉の盛りを迎えた。

 境内には「天目かえで」など200本のカエデがある。お盆から初秋にかけて適度に雨が降り、木が潤って葉がよく残っているという。「惣門」から続く木々は美しいだいだい色に。多宝塔の周辺では、まるで錦のように紅葉の赤や黄、常緑が織り混ざる。

 入山時間は午前8時半~午後4時半。高校生以上300円。高源寺TEL0795・87・5081