自動生産ラインの加工機で切削された建材をチェックする従業員=丹波篠山市北
自動生産ラインの加工機で切削された建材をチェックする従業員=丹波篠山市北

■プレカット木材、月に住宅100棟分

 戸建ての木造住宅といえば、昔は大工が現場で、手作業で材木を切ったり、ほぞを刻んだりして組み上げるのが当たり前だった。近年は工場で事前に加工を施した「プレカット木材」を用いることが多い。木造建築業界でも職人不足が課題。短い工期と限られた人員で効率よく施工するのにプレカット木材は不可欠ともいえる。木材・建材の加工販売会社「岡本銘木店」(大阪府吹田市)の丹波篠山工場はそのプレカット加工を担う。大工らの現場を支える「縁の下の力持ち」ともいえる。