「豊岡演劇祭2024」(9月6~23日)では、北但大震災後の復興過程で建てられた「復興建築群」の建物が、演目の舞台や会場として活用される。8月下旬には、代表的な建物が県の「景観遺産」に登録されたばかり。震災発生から100年を前に、住民や観光客らに豊岡ならではの風景やまちの日常を生かした公演を楽しんでもらおうと、関係者らが準備を進めている。(阿部江利)
県は本年度、復興建築のうち、豊岡稽古堂(旧豊岡町役場庁舎)や、防火帯の役割を持つ鉄筋コンクリート造りの壁がある長屋など8件を「豊岡震災復興遺産」に登録。演劇祭では、遺産の稽古堂と「豊岡画廊」(旧豊岡貯蓄銀行)2件のほか、震災2年後に開業した「豊岡劇場」などで音楽や演劇公演がある。