34日間の漁業実習に出発する生徒たち=香住漁港東港
34日間の漁業実習に出発する生徒たち=香住漁港東港

 香住高校海洋科学科2年オーシャンコースの16人が1日、香住漁港東港(香美町香住区境)から大型実習船「但州丸」(358トン)に乗り込み、12月4日まで34日間のマグロはえ縄漁業実習に出発した。

 高校生活で最長の航海実習で、全航程は5870キロ。沖縄県の平良港や那覇港を経て、11月15~21日に太平洋の漁場で7回操業し、神奈川県の三崎港でビンチョウマグロなどを水揚げする。

 16人は今回の実習に備え、7月に2週間の航海実習を経験した。乗船式では、立花愛那(えな)さん(17)が「長い航海の中で厳しい試練にたくさん直面すると思うが、一致団結して乗り越え、12月4日には全員が無事に帰港し、成長した姿を見せたい」とあいさつ。竹本州海汰(しゅうた)さん(16)は「味わったことのない海での生活が楽しみ。全員で助け合って実習をやり遂げたい」と話した。(長谷部崇)