大旗を振る神戸サポーター=8月30日、ノエビアスタジアム神戸
大旗を振る神戸サポーター=8月30日、ノエビアスタジアム神戸

 Jリーグ1部(J1)のヴィッセル神戸は2日、先月にサポーターの大旗が相手選手に接触する恐れがあった事態を受け、9月の公式戦3試合で応援の際に大旗を使わないと発表した。サポーターらと協議し、使用を控えてクラブとともに安全対策を検証する申し出を受けたという。

 対象となる今月の試合は、3日=YBCルヴァン・カップ準々決勝第1戦・横浜FC戦(ニッパツ三ツ沢球技場)▽7日=同第2戦・横浜FC戦(ノエビアスタジアム神戸)▽12日=明治安田J1リーグ第29節・柏レイソル戦(同)。

 事態が発生したのは8月30日にノエビアスタジアム神戸であった横浜F・マリノス戦。後半追加タイムに、ゴール裏で振られていた神戸サポーターの大旗が、ゴールライン付近で前を通った横浜MのDFに向かって、大旗で突くような動きがあったとみられる。

 クラブの調査を経て、大旗を振った当事者は「選手に対し攻撃的な意図はなく、ボールが大旗に絡んだ際、リリースしようとした」と説明。自ら年内の来場自粛と、大旗を使った応援の無期限自粛の申し出があった。

 今後、サポーター全般の大旗使用について、クラブは「関わる全員が安心安全で試合に集中できることを第一に担保し、新しいルールに基づいて段階的に再開する予定」とした。

 また、交流サイト(SNS)などで当事者の特定や誹謗(ひぼう)中傷があるとして、改めて「いかなる理由があっても容認いたしません」と強く呼びかけた。