ヴィッセル神戸のエンブレム
ヴィッセル神戸のエンブレム

 J1リーグのヴィッセル神戸は31日、前日にノエビアスタジアム神戸であった横浜F・マリノス戦で、神戸サポーターがゴール裏で振っていた大旗が選手に接触する可能性があったと、公式サイトで発表した。当事者から年内の来場自粛と大旗を使った応援の無期限自粛の申し出があり、受理する予定という。

■当事者の特定や誹謗中傷「容認いたしません」

 後半追加タイムに横浜MのDF鈴木冬一に向かって、大旗で突くような動きがあったとみられる。クラブは映像を確認し、大旗を振っていた当事者と30日中に面談。経緯や状況、意図などについて確認した。

 当事者は「選手に対し攻撃的な意図はなく、ボールが大旗に絡んだ際、ボールをリリースしようとした動作」と説明。選手に接触する可能性があったと認め、事態の重大さを深く反省しているという。

 クラブは「選手の安全なプレー環境、全ての皆さまが安心して楽しめる観戦・応援環境を維持する」と宣言。大旗の使用法についても協議し、リーグの手続きを経て改善策を公表するという。

 一方、交流サイト(SNS)などで当事者の特定や誹謗(ひぼう)中傷があるとし、「このような行為は決して行わないよう、皆さまに改めて強くお願い申し上げます。いかなる理由であっても、個人への誹謗中傷を容認いたしません」と訴えている。