世界パラ陸上で銅メダルを獲得した男子円盤投げの新保大和=5月、ユニバー記念競技場
世界パラ陸上で銅メダルを獲得した男子円盤投げの新保大和=5月、ユニバー記念競技場

 パリ・パラリンピックの陸上男子円盤投げ(脳性まひF37)に出場する西宮市出身の新保大和(アシックス)には「恩返ししたい」存在がいる。同市立深津中時代の陸上部顧問で、前立腺がんのため2017年に49歳で亡くなった松元勝さんだ。中学時代、パラ出場を目指すきっかけをくれた恩師。初めて立つパラの舞台で、感謝のメダルを届けるつもりでいる。

 松元さんは高砂市出身。元中長距離選手で、鹿屋体大を卒業後、指導員などを経て西宮市の上甲子園中、浜脇中で保健体育科教員として教壇に立ち、深津中には2007年に赴任した。