関係者向け内覧会で、名作「自画像」を鑑賞する来館者たち=19日午後、神戸市中央区、神戸市立博物館(撮影・丸山桃奈)
関係者向け内覧会で、名作「自画像」を鑑賞する来館者たち=19日午後、神戸市中央区、神戸市立博物館(撮影・丸山桃奈)

 世界的画家フィンセント・ファン・ゴッホ(1853~90年)の画業前半に焦点を当てた特別展「大ゴッホ展 夜のカフェテラス」(神戸新聞社など主催)が20日、神戸市立博物館(同市中央区京町)で開幕する。19日、関係者向けの内覧会があり、「自画像」など57点がお披露目された。

 作品はすべてオランダのクレラー=ミュラー美術館の所蔵品。西洋画として初めて夜に屋外で星空を描いた傑作「夜のカフェテラス」は約20年ぶりの来日となった。ゴッホのほか、同時代を生きたモネやルノワールら、西洋近代絵画の巨匠の絵画17点も並ぶ。

 開会式に出席した駐日オランダ王国大使館のロブ・アンダーソン全権公使は「困難な時こそ美しいものに心を向け、希望や安らぎを見つける強さは、ゴッホの生き方にも通じる」とし、阪神・淡路大震災から30年の節目での開催についてその意義を語った。

 来年2月1日まで。午前9時半~午後5時半(金・土曜は同8時まで)。月曜休館(ただし月曜が祝日または休日の場合は開館し、翌平日に休館)。一般2500円、大学生1250円、高校生以下無料。土日祝は予約優先。チケット予約TEL0570・08・9929(安藤真子)