「防災の日」の1日、大阪市此花区の大阪・関西万博会場で、阪神・淡路大震災の犠牲者を悼み、竹灯籠づくりが行われた。制作された200本の竹灯籠は来年、神戸・三宮の東遊園地で開催される「1・17のつどい」で並べられる。
万博会場で震災の記憶を受け継ごうと、神戸市のNPO法人「阪神淡路大震災1・17希望の灯り(HANDS)」が企画。昨年1月に起きた能登半島地震の被災地支援などに取り組む大学生15人が主体となり、活動内容を紹介する映像も上映された。
会場では、代表理事の藤本真一さん(41)が切り出した竹に、来場者が「鎮魂」「忘れへんで」などのメッセージを書き、被災地への思いを新たにしていた。
熱心にメッセージを書いた大阪府茨木市の女性(54)は「阪神・淡路以来、私の防災意識は変わった。あの日を一日も忘れたことはない」と話していた。(杉山雅崇)