兵庫県西宮市は２７日、資格のない職員が移動サービスを提供したにもかかわらず、市に移動支援事業費を不正請求したとして、介護事業などを手がける事業所「ケアステーションすみれ」（同市天道町）に１０月から６カ月間、移動支援サービス事業所としての指定を停止する行政処分を出した、と発表した。
また、すみれを運営する「マンジュリカ」（同）に事業費分約６７万円の返還を求めた。市法人指導課によると２０２３年２月～２４年６月、７２回にわたり、介護福祉士などの資格がない職員が利用者の外出に同行する移動支援サービスを提供したにもかかわらず、資格を有する職員が同行したと偽り、移動支援事業費を不正に請求し、受け取ったという。
匿名の通報を受けて市が５月に監査を実施。事業者側は不正請求したことを認めているという。（堀内達成）
