マダニ(makotomo/stock.adobe.com)
マダニ(makotomo/stock.adobe.com)

 マダニが媒介するウイルス感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」が兵庫県内でも急増している。今月17日までの累計患者数は神戸や播磨・姫路地域など8人で、既に昨年4人の2倍になっている。

 国内初の患者が確認された2013年、県内でも但馬で2件の報告があった。21年以降は播磨・姫路を中心に毎年数件発生し、今年に入ってからは県南部に広がっている。今月11~17日には、東播から70代女性1人の報告があった。

 県ホームページによると、発熱や嘔吐の症状があり、致死率は10~30%とされる。屋外作業の際はズボンの裾を靴下に入れるなど肌の露出を避け、かまれたら取り除こうとせずそのまま医療機関で処置を受けるよう呼びかけている。(若林幹夫)