支持政党別、県知事選投票先別の参院選で最も参考にしたメディアの割合
支持政党別、県知事選投票先別の参院選で最も参考にしたメディアの割合

 全国的に参政党や国民民主党が躍進した7月の参院選。兵庫選挙区では自民、公明両党の現職と立憲民主党兵庫県連推薦の無所属新人が議席を獲得したが、参政党や国民民主党の新人なども善戦した。神戸新聞社が実施した出口調査では、躍進した参政、国民民主や、れいわ新選組と、自民、公明などの「既成政党」を支持する人では、参考にしたメディアがくっきりと分かれていた。(特集取材班)

 この構図は、兵庫県知事の斎藤元彦氏が再選した昨秋の県知事選でも同じだった。

 出口調査では選挙区の投票先や支持政党のほか、投票先を決める際に最も参考にしたメディアや、昨秋の県知事選の投票先などを聞いた。期日前は11市の18カ所で7195人、投票日は19市の33カ所で2499人の計9694人から回答を得た。

 支持者が多かった7政党と無党派層について、支持政党別に参考にしたメディアの割合を見ると、「新聞」と答えた割合が最も多かったのは立民と自民の支持者。公明と日本維新の会では「テレビ」が最も多かった。

 一方、国民、参政、れいわで最も多かったのは「SNS・投稿動画」。参政は交流サイト(SNS)などを参考にしたと答えた支持者が7割以上に上り、新聞・テレビを参考にしたとした支持者はいずれも1割以下にとどまった。新聞やテレビが「オールドメディア」として批判される中、SNSなどを参考に投票する人が増え、新興政党の躍進につながっているとみられる。

 昨秋の県知事選の投票先別にみると、斎藤氏に投票したという人が、参院選で最も参考にしたとしたメディアはSNS・投稿動画で42%、新聞・テレビで計36%。有力候補だった稲村和美氏に投票したという人は正反対で、新聞・テレビが計59%と圧倒的に多く、SNS・投稿動画は16%にとどまっていた。

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