公開授業であいさつする西宮市立脇浜中学校の生徒たち=1日午前、神戸市東灘区岡本8、甲南大学岡本キャンパス(撮影・丸山桃奈)
公開授業であいさつする西宮市立脇浜中学校の生徒たち=1日午前、神戸市東灘区岡本8、甲南大学岡本キャンパス(撮影・丸山桃奈)

 教育現場で新聞を活用する「NIE(教育に新聞を)」の実践報告やこれからの在り方を考える第30回NIE全国大会神戸大会(日本新聞協会主催)最終日は1日、甲南大学(兵庫県神戸市東灘区)で公開授業や実践発表の分科会が開かれた。

 今年は阪神・淡路大震災の発生から30年、戦後80年にあたり、大会スローガンは「時代を読み解き、いのちを守るNIE」。インターネットや交流サイト(SNS)に情報があふれる中、正確な情報の収集や読み解く力(リテラシー)をどう育むかを考え、防災・減災教育に新聞をどのように生かしていくかについて探るのが狙い。

 大会は7月31日に開幕。2日目のこの日は平和学習や多文化共生、地域防災、探究的な学びまでテーマは多彩で、夜間中学などでの取り組み紹介もあった。見学した教員らは優れたアイデアやノウハウを今後のNIE活動に生かそうと、熱心にメモを取りながら各会場を回った。次回2026年の大会は広島県で開かれる。(鈴木雅之)