「ゾーン30プラス」のエリアであることを示す路面標示=兵庫県播磨町北本荘1
「ゾーン30プラス」のエリアであることを示す路面標示=兵庫県播磨町北本荘1

 歩行者の安全を確保する交通安全対策「ゾーン30プラス」が、兵庫県の播磨地域で広がりをみせている。車両の最高速度を時速30キロに制限した上で、道路上に速度を抑える物理的な細工を施すことであえて走りにくくし、通行量などを抑制する取り組み。通学路などを対象に、明石市2カ所、姫路市、播磨町各1カ所で導入され、「登下校時に危険を感じる機会が少なくなった」と効果を実感する声も上がる。

 「ゾーン30プラス」を導入した播磨西小学校(播磨町北本荘4)周辺。学校に面した南側の生活道路は、対向車が辛うじてすれ違える程度の細い道だ。実際に車で走ってみると、赤茶色に塗られた路面が見えてくる。「ハンプ」と呼ばれる凸部が設けられ、そばには「段差あり 速度注意」という標識もある。すかさず速度を落とした。