参院選が公示され、立候補者や陣営の訴えを聞く支持者たち=3日午前、神戸市中央区(画像の一部を加工しています)
参院選が公示され、立候補者や陣営の訴えを聞く支持者たち=3日午前、神戸市中央区(画像の一部を加工しています)

 参院選兵庫選挙区(改選数3)には、3年前の前回選挙と同じ過去最多となる13人が立候補を届け出た。交流サイト(SNS)の情報が選挙結果に影響を与えたと言われる昨年の兵庫県知事選後、初の国政選挙。兵庫選挙区は、8政党が公認候補を擁立するなど、全国屈指の注目選挙区となっている。

【立候補者一覧を掲載した特集ページ】参院選2025

 立候補したのは届け出順に、来住文男氏(65)=社民新人▽浦木健吾氏(42)=諸派新人▽藤原誠也氏(37)=参政新人▽加田裕之氏(55)=自民現職▽高橋秀彰氏(42)=諸派新人▽多田ひとみ氏(45)=国民新人▽前田実咲氏(33)=諸派新人▽米村明美氏(66)=れいわ新人▽高橋光男氏(48)=公明現職▽立花孝志氏(57)=諸派元職▽吉平敏孝氏(44)=維新新人▽泉房穂氏(61)=無所属新人▽金田峰生氏(59)=共産新人。

 自民、公明両党は与党で2議席の維持を狙う。これに対し、日本維新の会、共産党、国民民主党、れいわ新選組、参政党、社民党が候補を立て、計8党の国政政党がしのぎを削る。

 維新は前回、前々回選挙でトップ当選を果たし、共産は1998年以来の議席獲得を目指す。国民やれいわはネット戦略で存在感を示し、社民は結党以来初めて兵庫選挙区に公認候補を擁立。参政は6月の東京都議選で初の議席を得て躍進した。

 さらに、前明石市長の無所属新人や政治団体党首で知名度がある元職、諸派の新人が名乗りを上げ、選挙戦は混戦が見込まれる。

 3日午前、自民党総裁の石破茂首相が神戸市中央区で、公明党の斉藤鉄夫代表は同市西区で、それぞれ与党党首として第一声を上げた。