沿道を埋め尽くすほどの人出の中、三宮と元町の境界線を巡って激戦が繰り広げられた=4日午後、神戸市中央区三宮町2
沿道を埋め尽くすほどの人出の中、三宮と元町の境界線を巡って激戦が繰り広げられた=4日午後、神戸市中央区三宮町2

 神戸の中心的な繁華街「三宮」と「元町」の境界を決める「三宮VS元町 神戸大綱引き大会」が4日、神戸市中央区の三宮中央通りであった。5回対戦して4-1で元町が勝利し、京町筋から西が元町となった。

 地域の商店街の組合役員や百貨店店長らの飲み会で話題になり、有志らでつくる実行委員会が企画した。

 三宮125人、元町135人の両チームはそれぞれそろいの軍手を着け、各回15~40人が真剣勝負。沿道を埋めた観衆が見守る中、「オーエス」のかけ声を響かせ綱を引き合った。元町の勝利を受け、実行委は後日、京町筋と三宮中央通りの交差点に境界の目印となるタペストリーを設置する。行政区分に変更はなく、市民生活への影響もない。

 元町チームのキャプテンを務めた大丸神戸店の松原亜希子店長(59)は「元町の方が、アドレナリンの出方や気持ちが強かったのでは」と笑顔だった。(長沢伸一)