環境経済学者の宮本憲一さん(95)はアスベスト(石綿)災害について「このままでは水俣病の二の舞いになる」と危惧する。公害の原点、水俣病では一度も疫学調査がなされず、今なお問題解決に至っていない。石綿災害でも工場周辺、特に尼崎では中皮腫が多発しているものの、今も被害の全容は不明のままだ。「公害の原則は疫学でもって実態をつかむこと。尼崎市は本格的な調査を実施するときだ」と警鐘を鳴らす。
環境経済学者の宮本憲一さん(95)はアスベスト(石綿)災害について「このままでは水俣病の二の舞いになる」と危惧する。公害の原点、水俣病では一度も疫学調査がなされず、今なお問題解決に至っていない。石綿災害でも工場周辺、特に尼崎では中皮腫が多発しているものの、今も被害の全容は不明のままだ。「公害の原則は疫学でもって実態をつかむこと。尼崎市は本格的な調査を実施するときだ」と警鐘を鳴らす。